らくがき

「のほほん」ってローマ字で書いたら、後ろから読んでも「のほほん」になることに気付いた時の感動といったら。

自分なりに思う、ホワイトハットで上手くいった3つの施策

こんにちは、とみたです。

あっという間に今年も半年が過ぎ、下半期に入りました!
ありがたいことに、うちのサイトは4月に7桁になってからも好調でして、6月は確定で202万円でした。

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先月も135万円あって、まだ伸びるとは思っていましたが、「年内に行ければいいな」ぐらいで考えていた水準だったので、1年半足らずでここまでとは予想外です。

まぁそんなラッキーがあって達成した結果も、もっと早く、もっと高い水準で達成している人もいますし、粗だらけのサイトなので、満足感はまだありません。

まだ道半ばであり、今後考え方が変わる可能性もありますが、これがよかったんじゃないかな?と思うところをまとめてみました。


露出を増やすことで被リンクを集める

僕はいわゆるホワイトハットで運営していますが、被リンクは大事だと思っています。

それでも自演リンクをしなかったのは、以前も書いたかもしれませんが、他の人でも再現性のあるやり方を確立したいという想いがあったからで、別サイトを立ち上げる機会があれば、自演リンクもやってみたい気持ちは今もあります。


ただ、今回はそれをしないとした上で、大切だと考える被リンクを集めるためには、自然にリンクしてもらえる仕組み作りが必要になってきますが、アフィリエイトサイトがリンクを集めにくいことは、サイトを立ち上げる前から想像が付きます。

そこで、紹介しやすい記事も書くということを意識的に行い、「〇〇とは」という用語解説的な記事をいくつか取り入れました。

これは、広告の成約率だけ考えると、まず必要性がないキーワードや記事ですが、うちのサイトの被リンクのほとんどは、これ系のページについています。


特によかったのが、これらの記事が狙うキーワードは、有力なライバルとなるアフィリエイトサイトが扱っていません。

代わりに公的なサイトやwikipediaなどの強いサイトがあるので、1位まで上がり切らないこともありますが、それ以外を超えるのは、正直難しくありませんでした。

そしてそういうキーワードは、検索ボリュームが数千あることもザラなので、控えめに言っても、紹介したくなるような面白さはないのですが、数多く目に触れることで、リンクが付く機会が出てきます。


また、リンク元は同じテーマを扱うブログやサイト、もしくはキュレーションサイトからぐらいかと思っていたのですが、上位表示のサイトを分析するSEO会社が運営するブログからのリンクもついています。

これは、目立つことで分析されやすいというデメリットと表裏一体とも言えますが、成約と関係ないキーワードでも、検索1位を取ることで、思いがけない被リンクを集める術になるという1つの発見でした。


ただ気になるのは、肝心の成約させる記事が狙うキーワードで、順位が上がるか…ということです。
これは一概には言えないものの、結果的にはそれも上手くいっています。

アフィリリンクを複数貼っている、いわゆるキラーページというのか、ランキングに相当するページがあるのですが、つい最近になって、そのページが狙うキーワードで1位になりました。

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ライバルサイトは中古ドメインを使い、自演リンクも行っているサイトで、そうかんたんなキーワードでもないと思うのですが、それを超えたのは大きいです。

調べてみても、このキラーページに直接外部リンクやはてブが付いている様子はないので、他のページに付いたリンクによって、ドメイン力が上がったのだと考えています。


ただし、すべてのページがドメイン力で成功しているわけではなく、パッとしない順位のクエリもあるので、リンクを受けるページか、もしくはドメイン名にある程度の関連性がないといけないのかもしれませんし、相対的にライバルが強いクエリなのかもしれません。

そこまでのことは分からないものの、仮に成約が見込めないキーワードであっても、検索ボリュームが多いキーワードで1位を取ることは、1つの戦略になるというのが今の僕の結論です。


網羅性を徹底してオリジナリティを生む

サイトには100ページ以上の記事がありますが、ランキングに相当するページと、商品のレビューページ、目次ページ以外は、すべて外注でライターさんに書いてもらったものです。

ほとんどはそれをそのままアップしており、図解などは後から重要なページにのみ加えるぐらいなので、パッと見て凝った印象は受けないと思います。

それでも、他のサイトとの違いとして認識しているのが、最近よく言われている情報の網羅性で、そこは意識しています。


例えば、キラーページで鉄板の「〇〇 比較」や「〇〇 ランキング」というコンテンツを見ていると、通常3つか多くても5つ程度の商品を厳選して紹介しているサイトが多いようです。
それは、迷いを減らして成約率を高める意図があることは分かりつつも、僕は知り得るすべての商品やサービスを載せています。

多いものだとその数30以上で、中にはアフィリエイトがないものもあるのですが、そのようなやり方をしているところはなく、結果的に違いを生み出せていると思います。


同様の考え方で、ある問題の解決方法が複数あったとして、成約率を重視するなら、商品やサービスに直結する方法だけを紹介した方がいいのかもしれませんが、僕はそれに限らず、すべてを紹介します。


いずれの場合も、内容量が多くなりますし、広告以外で解決してしまう可能性があり、クリック率や成約率は下がっているかもしれません。

それでも、成約につながりやすいキーワードで後発から1位になり、さらには、「〇〇 比較」というキーワードで狙っていたページが、「〇〇」という単一ワードで上位表示することもあります。

これは、下層ページが上位表示する最近の傾向も手伝ってだと思いますが、網羅性を高めることで、単一ワードが持つ、より広い検索意図と合ってくるからだと考えられ、トップ以外が表示される是非はあるにしても、そのメリットは大きいです。


つまりは、クリック率や成約率がまったく見込めないキーワードは除きますが、まずはアクセス=流れを増やすことを意識してやっています。

そうすることで、上手い売り方はできていなくても、ちょっとでも買ってくれそうな人をとにかく集めてしまうことで、その一部が成約につながっています。


集まったアクセスを活かす

繰り返しになりますが、まずは被リンクを集めてドメイン力を高めつつ、狙っているキーワードの順位が上向きでない記事は今一度見直して、上位表示できるまでコンテンツを磨きます。

その時意識しているのが、検索意図や網羅性で、そうしてアクセスが集まるようになったら、“流れのムダ”を少しでもなくすよう、改善に目を向けます。

その際は次のような図をイメージし、ページ毎に『役割』を考えることで、それを果たせるように工夫していくのが僕のやり方です。

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そして、そのために取っているのが、以前紹介したこちらの個別ページのデータです。

nohohon.hatenadiary.com

 

今回はそれを元に、どのような考え方で改善しているのかを、かんたんに紹介します。
まだテストを重ねているところなので、できていない部分もありますし、仮説も含みます。


1.検索流入を集め、その中で広告へ流して成約させるページ

うちのサイトは下層ページからの流入がほとんどで、1ページのボリュームが多いので、必ずしもキラーページへ飛ばさず、ページ内の広告で成約を狙うことが多めです。


このページの場合、まずはサーチコンソールのクエリを見つつ、タイトルやdescriptionを魅力的に見せることによって、検索表示回数に対する流入数を最大化したり、より成約しやすいクエリから流入が増えるように調整します。

そして、その流れを広告へと向け、成約までもっていくのがこのページの役割で、広告の見せ方や紹介の仕方を工夫し、クリック率や成約率を上げるよう考えます。

僕はまだやっていませんが、広告をクリックしたけど成約しなかったキーワードだけを抜き出し、足りないトピックを考えるのもいいですね。


逆に広告以外へはアクセスを流したくないところですが、訪問者としては広告ページに行きたい人ばかりではないはずなので、そこはあまり制限せず、ニーズがあるようなら、内部リンクを整えます。
特にキラーページへ流れる分には問題ないので、それは別途見るようにします。


なお、検索で流入し、広告ページや他のページに流れる以外のアクセスは、直帰という形を取ることになり、直帰率として数字に表れます。
他のページから遷移している場合は、『離脱率』も似た性質の指標として存在します。

ただ、直帰率や離脱率は、低いに越したことはないにしても、「ブックマークして離脱した」「広告ページに飛んだことで直帰になった」というものも含まれます。

また、例えばキラーページは、サイドバーをなくした1カラムにし、他のページへ遷移させないのがセオリーですが、そうすると直帰率や離脱率は上がり(悪くなり)ます。
でも、その分広告のクリック率が上がる見込みがあるから、他への流れをブロックするわけです。

つまり、直帰率や離脱率は高いから悪いと一概には言えず、他との兼ね合いを見る必要があります。
そのため、まずは他の数字を改善してから見直すという優先順位で考えており、今のところはあまり手を付けていません。。


今後はファーストビューのキャッチや文字装飾の工夫することで、“真の離脱”を減らす施策は取り入れていきたいところです。
何より見た目がカッコよくないので(´;ω;`)


2.検索流入を集め、内部リンクで遷移させるページ

さきほどと同じく検索流入を集めますが、そのページに広告はなく、他のページに遷移させる役割のページもあります。

うちのサイトで言えば、トップページや目次ページ、最初に紹介した、成約しないけど被リンクを集めやすいページがこれに当たります。


この場合も、流入を最大化させたり、直帰・離脱率の改善は同じですが、広告がない分、内部リンクのクリック率を上げるよう考えます。

と言っても、基本的には関連記事の自動表示と、キラーページへ誘導しているだけなのですが、他にもアクセスが多い記事から検索順位を上げたい広告ページへ流れを作ることで、内部リンクによる被リンク対策も意識しています。

これが有効なのかどうかは分かりませんが、アクセスが多いページをGoogleは無視できないだろうと思っているので、順位を上げたいページには、意識的にアクセスを集約させるようにしています。


3.他のページから流入し、広告へ流して成約させるページ

主にランキングなどのキラーページがこれに当たります。

ゆくゆくは検索流入も狙って、トップページをランキングページにするやり方も多く見かけますが、最初はなかなか順位が上がってこないので、他のページからの遷移に頼ることになるかと思います。


このページの場合は、ない検索流入を最大化しようがないので無視し、先ほどの説明にもあった通り、基本的に広告以外の遷移先を削るのがセオリーなので、行動フローも見るところがありません。

なので、他のページから来たアクセスを、できるだけ離脱させず、広告のクリックや成約につながるように改善することに注力します。

それも、できるだけ成約させたい広告もあれば、うちの場合は広告ではないサイトも載せているので、それはできるだけクリックさせないように調整します。

まだ上手くいっていないので、イチオシ以外が成約する数も多いのですが、逆に一人が複数の成約に至ることもあって、ここで上手くコントロールできるようになれば、数多く紹介するデメリットを減らしつつ、メリットを大きくできると考えています。

 

なお、これらページ毎の改善は、施策とその効果が分からなくならないよう、基本的に1つ1つをABテストにかけて判断していきます。

さらに、アクセスが少ないとテスト期間も長くなるため、時には同じ結果が期待できる施策は、複数ページまとめて行うこともありますが、それでも時間はかかります。
そのため、こういった改善を毎月試しているというのが、今の状況です。


今後のこと

まだ改善できそうなところはたくさんあり、それが伸びしろだとも言えますが、今後1位になるページが多くなってくると、それを維持するための対策も必要になってきます。

内容の更新もそうですし、かんたんにはマネできないコンテンツを作り、いち早く突き抜けてしまうのもその1つで、漫画やバズコンテンツ、今後は読者モデルも絡めるというビアンカウェブさんのやり方は上手いなぁと思います。

biancaweb.net


1つのサイトが育ってきたときの方向性として、横展開してリスク分散を図る方法もありますが、サイトが飛ばずとも、順位が落ちれば影響は受けます。

特にミドルワードやビッグワードだと、同じところを狙っている人がいて当然なので、目立つところで上位表示を狙う場合は、その後守りをしっかり固めるのも、1つのやり方かもしれません。

何より、僕はサイトを作り、育てること自体が楽しいので、もうしばらくは手間暇かけても、可愛がっていきたいと思っています。


ではでは、また気が向いたら書きますノシ